ビジネス会計検定試験2級 勉強法・難易度

ビジネス会計検定2級の勉強法をまとめました。

試験当日日記↓

ビジネス会計検定2級を受験!計算問題の量が多くて苦戦
9/3に、東京工科大学(蒲田)にて、ビジネス会計検定2級を受験してきました。 日商簿記1級のスピンオフとして受験申込をしたものです...

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<勉強メモ・勉強法>

使用教材
ビジネス会計検定試験公式テキスト2級〔第4版〕
ビジネス会計検定試験公式過去問題集2級〔第3版〕

勉強時間 約3週間・35時間程度
※日商簿記1級との並行学習
※管理人のスペック:2017年農業簿記1級、2013年全経簿記上級、建設業経理士1級、銀行業務検定財務2級合格

取得に要した費用
受験料 6,480円
テキスト・問題集代 4,104円
合計:10,584円

勉強法(テキスト・問題集選びについて)

テキスト・過去問題集は、公式モノがほぼ一択状態なので、どれを買おうかと迷う余地はありません。

公式過去問題集の問題の並びは、ほぼテキストの章の順番どおりに編集されており、テキストと連動しているところはいいのですが、解説があまり親切ではない(知識問題はテキスト○○を参照とか、財務分析では、答えの数値しか書かれていないところが多い)ため、公式過去問題集だけだと、問題の答えを理解するのが正直結構キツかったです。
え?どこをどう計算すると、この数値になるの!?」と引っかかって進めなくなる箇所が結構あるんですよね…。

かといって、テキストだけだと問題演習量が足りないし、出題傾向の分析もできないので、公式テキスト・公式過去問題集は両方とも必要です。

なので、勉強の中心は当然「過去問題集の問題を解けるようにすること」なのですが、過去問で解説が不足しているところは、公式テキストの該当箇所に戻って理解していく、という流れでやるしかないです。
とはいっても、いちいちテキストに飛ぶのも面倒くさいんで、覚えにくい財務分析の計算式やちょっとした解説ポイントになるであろう箇所については、問題集の余白にメモしていきました。


使い勝手が今ひとつな問題集ではあるけれど、教材が公式モノほぼ一択ということは、逆にいえば、この2冊の本をきちんと勉強すれば合格点は取れる、ということでもあります。
計算問題は、日商簿記検定と比べると素直な問題が多いですし、この2冊から逸脱した問題は殆ど出ないので、多少の使いづらさには目をつぶりましょう(苦笑)。

ただ、この過去問題集、「非支配株主持分」が「少数株主持分」のままになっているので、もうそろそろ改訂版を出版していただきたいですね…。
(テキストの方は既に改訂版が出ているので、その問題に関してはテキストの方の練習問題で補完するようにしてください。)

また、公式過去問題集を勉強する際の注意点としては、「第10章・総合問題」(財務諸表&財務分析問題)は、1題につき10問~20問とボリュームが大きく、大問一つを解くのに結構な時間がかかることです。
直前期までに第10章の問題をやり残してしまうと、最悪問題演習が終わりきらないまま試験本番を迎えることになってしまいますので、できるだけ早いうちに第10章の問題演習に取り掛かるようにしてください。

あと、TACの「ビジネス会計検定試験®対策講座」では、最新の過去問の模範解答集を無料で送付してくれます。
現在の過去問題集には、過去2年分くらいの問題が収録されていないため、最新の過去問は結構貴重な資料ですので、模擬試験として解いてみるといいと思います。
(管理人は後からこのサービスを知ったので試験対策では利用できませんでしたが、これはできたら利用したほうがいいと思います。)

2級の注意点~各種計算書類の連動と、財務分析

2級で一番配点の多い問題は、財務分析の計算問題です。
ここで安定して得点が稼げないと、合格点はとれないので、まずは定番の計算問題はスラスラと解けるレベルになるまで練習すること。

…とはいっても、これは公式過去問題集の第10章の総合問題を解いていくうちに、大半の問題は難なく解けるようになると思います。
最初はスムーズに解けないかもしれないけど、慣れれば大丈夫。

また、各種財務分析の計算式については、過去問題集に載っていないものであっても、公式テキストに載っているものは全て覚えておいたほうがいいです。

また、公式テキストを読む際には、ただ単に計算式を暗記するだけではなく、何を目的とした計算なのか(短期or長期の安全性/収益性/健全性など)、数値の意味(高い方が良好なのか、低いほど良好なのか)もセットで覚えるようにしてください。

というのは、本試験問題では、「A社とB社の『収益性』を比較すると~」「『短期の安全性』を比較すると」「効率的に運用しているのは~」など、具体的にどの指標を使って計算するのかが示されていない問題もいくつかあるからです。

総合問題では、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・株主資本変動計算書・包括利益計算書など、複数の計算書類の数値をもとに財務分析を行うのですが、計算書類では肝心の数字がいくつか虫食い状態になっています。
(前半の問題は計算書類の穴埋め問題で、後半が財務分析問題になっている)

各種計算書類の数字が、どのように繋がるのかがわからないと、数値の穴埋めができないので、おのずと各種計算書類についての知識も求められるということです。

簿記検定のように、個別の仕訳の知識を問う問題は出ませんが、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書の仕組みを理解していないと、芋づる式に失点しやすい箇所なので注意が必要です。
これらについては、過去問題(総合問題)を解いていく過程で、どこがどう繋がっているのか、どの数字がよく狙われるのか、そのツボをしっかりと理解するようにしてください。

・キャッシュ・フロー計算書と損益計算書・貸借対照表との連動
特に、「営業活動によるキャッシュフロー(間接法)」は、スムーズに作成できるくらいのレベルにもっていくこと。
この中でも、「売上債権」「棚卸資産」「仕入債務」の増減額は、減額or加算を間違えやすいところなので要注意です。

※日商簿記1級・全経簿記上級では、営業活動によるキャッシュフローは、直接法・間接法のどちらも出題されるので、両方とも練習が必要ですが、ビジ会検定では(実務的には間接法で作成されることが多いことから)間接法の出題が殆どです。

・株主資本等変動計算書と、貸借対照表の純資産の連動

・包括利益・その他の包括利益額の計算
包括利益=当期純利益+その他の包括利益額
「その他の包括利益」に該当するものを覚える。

・損益計算書の売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益・当期純利益の計算
どの勘定科目が、「販売費及び一般管理費」「営業外費用/収益」「特別利益/特別損失」に該当するのかを覚えること。間違えやすい勘定科目に注意する。

・損益計算書の売上原価の計算
期首製品原価+当期製造原価ー期末製品原価=当期の売上原価
当期製造原価=期首仕掛品+当期製造費用ー期末仕掛品
当期製造費用=材料費+労務費+経費
※ここは工業簿記の勉強経験がないと、理解しづらい箇所かもしれないです。

難易度

★★★☆☆☆(C~C+ 普通~普通よりやや難しい)

合格基準点が7割固定ということもあり、回によって合格率の変動幅・難易度の差がそこそこ大きい試験です。

試験問題自体は平易なものが多いのですが、試験時間に比して計算問題の量が多いので、ある程度のスピードが求められます(知識問題、キャッシュフロー計算書、財務分析の定番問題などはサッと解けるレベルになるまで練習すること)。

この試験の難点は、公式過去問題集の解説があまり親切ではないので、勉強しづらいところです(苦笑)。
公式テキストの該当箇所を読めば理解できるのでしょうが、何かにつけていちいち公式テキストに飛ばなくてはいけないのは、時間も手間もかかって結構面倒くさかったです。

また、連結財務諸表・キャッシュフロー計算書・株主資本変動計算書などが出題されるので、最低でも日商簿記2級レベルの知識がないと、解説の意味が理解できないところが多くて、勉強するのがキツいかもしれないと感じました。

関連資格

◎銀行業務検定財務2・3級、◎建設業経理士1級(財務分析)、○日商簿記1・2級、○全経簿記上級、など

上にも書きましたが、教材の使い勝手を考慮すると、ビジ会2級を受験する前に、最低でも日商簿記2級レベルの基礎知識はあったほうがいいです。
最低でも日商簿記2級、できれば日商簿記1級・全経簿記上級・建設業経理士1級・銀行業務検定財務2級のうち、どれかに合格した後に受験することをオススメします。

というのは、簿記検定は受験者が多いので、スクール・通信の講座も豊富ですし、独学者向けのテキスト・問題集が充実しているのですが、この検定は公式モノしか選択肢がない(その上使いづらい)ので、簿記・財務系検定の初学者にとっては勉強がしにくく、余計な時間がかかってしまうからです。

※ちなみに、銀行業務検定財務2級・3級も、教材は公式モノ一択です。
ただ、銀検の過去問題集の解説は(ビジ会の公式問題集と比べると)回答に至る過程が割と詳しく書かれているので、財務分析の初学者であれば、銀行業務検定のほうが取っ付き易いと思います。

参考:試験・合格率データ

試験日:3月第2日曜日(1・2・3級実施)、9月第1日曜日(2・3級)
試験時間:2級10:00~ 1級・3級13:30~
1級・2級、2級・3級の併願可
受験料:1級10,800円 /2級6,480円 /3級4,320円

合格率データ
あらゆるビジネスパーソンの仕事に活きる!ビジネス会計検定試験

2017年9月3日実施
2級 申込者数(人)2,188 実受験者数(人)1,494 合格者数(人)449 合格率(%)30.1
3級 申込者数(人)4,439 実受験者数(人)3,581 合格者数(人)2,505 合格率(%)70.0

2017年3月12日実施
1級 申込者数(人)294 実受験者数(人)205 合格者数(人)33 合格率(%)16.1
2級 申込者数(人)2,084 実受験者数(人)1,498 合格者数(人)747 合格率(%)49.9
3級 申込者数(人)4,253 実受験者数(人)3,422 合格者数(人)2,235 合格率(%)65.3

2016年9月4日実施
2級 申込者数(人)2,011 実受験者数(人)1,390 合格者数(人)482 合格率(%)34.7
3級 申込者数(人)3,914 実受験者数(人)3,222 合格者数(人)1,705 合格率(%)52.9


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