ビジネス会計検定2級の合格証書が到着しました&勉強法・難易度について


9/3に受験した、ビジネス会計検定2級の結果通知書・合格証書が到着しました。



点数は自己採点どおり82点(41/50)です。なかなか詳細な成績表をつけてくれてますね。



ただ、前回の2級合格率は49%だったのが、今回は低めの30.1%でした。
やっぱり、Ⅲ・Ⅳが公式過去問題集では馴染みのない変形パターンの問題だったり、Ⅰ・Ⅱの知識問題の方でも、いくつか新問?らしきものがあったので、全体的に点数が取りにくかったのが影響しているのでしょう。

でも、前々回の試験では34.7%だったから、極端に難化したというほどではないのか。
良くも悪くも、合格率と難易度にブレがある商工会議所クオリティー健在、ってやつですねw

来年3月には1級試験がありますが、この検定の1級は多分暫く受けないと思います。
サイト上の問題例を見たけれど、なんだか日商簿記1級とは違うベクトルで面倒くさそうなので、この検定に関しては、今は2級どまりでいいです(苦笑)

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<勉強メモ・勉強法>

使用教材
ビジネス会計検定試験公式テキスト2級〔第4版〕
ビジネス会計検定試験公式過去問題集2級〔第3版〕

勉強時間 約3週間・35時間程度
※日商簿記1級との並行学習
※管理人のスペック:2017年農業簿記1級、2013年全経簿記上級、建設業経理士1級、銀行業務検定財務2級合格

取得に要した費用
受験料 6,480円
テキスト・問題集代 4,104円
合計:10,584円

勉強法(テキスト・問題集選びについて)

テキスト・過去問題集は、公式モノがほぼ一択状態なので、どれを買おうかと迷う余地はありません。

公式過去問題集の問題の並びは、ほぼテキストの章の順番どおりに編集されており、テキストと連動しているところはいいのですが、解説があまり親切ではない(知識問題はテキスト○○を参照とか、財務分析では、答えの数値しか書かれていないところが多い)ため、公式過去問題集だけだと、問題の答えを理解するのが正直結構キツかったです。
え?どこをどう計算すると、この数値になるの!?」と引っかかって進めなくなる箇所が結構あるんですよね…。

かといって、テキストだけだと問題演習量が足りないし、出題傾向の分析もできないので、公式テキスト・公式過去問題集は両方とも必要です。

なので、勉強の中心は当然「過去問題集の問題を解けるようにすること」なのですが、過去問で解説が不足しているところは、公式テキストの該当箇所に戻って理解していく、という流れでやるしかないです。
とはいっても、いちいちテキストに飛ぶのも面倒くさいんで、覚えにくい財務分析の計算式やちょっとした解説ポイントになるであろう箇所については、問題集の余白にメモしていきました。


使い勝手が今ひとつな問題集ではあるけれど、教材が公式モノほぼ一択ということは、逆にいえば、この2冊の本をきちんと勉強すれば合格点は取れる、ということでもあります。
計算問題は、日商簿記検定と比べると素直な問題が多いですし、この2冊から逸脱した問題は殆ど出ないので、多少の使いづらさには目をつぶりましょう(苦笑)。

ただ、この過去問題集、「非支配株主持分」が「少数株主持分」のままになっているので、もうそろそろ改訂版を出版していただきたいですね…。
(テキストの方は既に改訂版が出ているので、その問題に関してはテキストの方の練習問題で補完するようにしてください。)

また、公式過去問題集を勉強する際の注意点としては、「第10章・総合問題」(財務諸表&財務分析問題)は、1題につき10問~20問とボリュームが大きく、大問一つを解くのに結構な時間がかかることです。
直前期までに第10章の問題をやり残してしまうと、最悪問題演習が終わりきらないまま試験本番を迎えることになってしまいますので、できるだけ早いうちに第10章の問題演習に取り掛かるようにしてください。

あと、TACの「ビジネス会計検定試験®対策講座」では、最新の過去問の模範解答集を無料で送付してくれます。
現在の過去問題集には、過去2年分くらいの問題が収録されていないため、最新の過去問は結構貴重な資料ですので、模擬試験として解いてみるといいと思います。
(管理人は後からこのサービスを知ったので試験対策では利用できませんでしたが、これはできたら利用したほうがいいと思います。)

2級の注意点~各種計算書類の連動と、財務分析

2級で一番配点の多い問題は、財務分析の計算問題です。
ここで安定して得点が稼げないと、合格点はとれないので、まずは定番の計算問題はスラスラと解けるレベルになるまで練習すること。

…とはいっても、これは公式過去問題集の第10章の総合問題を解いていくうちに、大半の問題は難なく解けるようになると思います。
最初はスムーズに解けないかもしれないけど、慣れれば大丈夫。

また、各種財務分析の計算式については、過去問題集に載っていないものであっても、公式テキストに載っているものは全て覚えておいたほうがいいです。

また、公式テキストを読む際には、ただ単に計算式を暗記するだけではなく、何を目的とした計算なのか(短期or長期の安全性/収益性/健全性など)、数値の意味(高い方が良好なのか、低いほど良好なのか)もセットで覚えるようにしてください。

というのは、本試験問題では、「A社とB社の『収益性』を比較すると~」「『短期の安全性』を比較すると」「効率的に運用しているのは~」など、具体的にどの指標を使って計算するのかが示されていない問題もいくつかあるからです。

総合問題では、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・株主資本変動計算書・包括利益計算書など、複数の計算書類の数値をもとに財務分析を行うのですが、計算書類では肝心の数字がいくつか虫食い状態になっています。
(前半の問題は計算書類の穴埋め問題で、後半が財務分析問題になっている)

各種計算書類の数字が、どのように繋がるのかがわからないと、数値の穴埋めができないので、おのずと各種計算書類についての知識も求められるということです。

簿記検定のように、個別の仕訳の知識を問う問題は出ませんが、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書の仕組みを理解していないと、芋づる式に失点しやすい箇所なので注意が必要です。
これらについては、過去問題(総合問題)を解いていく過程で、どこがどう繋がっているのか、どの数字がよく狙われるのか、そのツボをしっかりと理解するようにしてください。

・キャッシュ・フロー計算書と損益計算書・貸借対照表との連動
特に、「営業活動によるキャッシュフロー(間接法)」は、スムーズに作成できるくらいのレベルにもっていくこと。
この中でも、「売上債権」「棚卸資産」「仕入債務」の増減額は、減額or加算を間違えやすいところなので要注意です。

※日商簿記1級・全経簿記上級では、営業活動によるキャッシュフローは、直接法・間接法のどちらも出題されるので、両方とも練習が必要ですが、ビジ会検定では(実務的には間接法で作成されることが多いことから)間接法の出題が殆どです。

・株主資本等変動計算書と、貸借対照表の純資産の連動

・包括利益・その他の包括利益額の計算
包括利益=当期純利益+その他の包括利益額
「その他の包括利益」に該当するものを覚える。

・損益計算書の売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益・当期純利益の計算
どの勘定科目が、「販売費及び一般管理費」「営業外費用/収益」「特別利益/特別損失」に該当するのかを覚えること。間違えやすい勘定科目に注意する。

・損益計算書の売上原価の計算
期首製品原価+当期製造原価ー期末製品原価=当期の売上原価
当期製造原価=期首仕掛品+当期製造費用ー期末仕掛品
当期製造費用=材料費+労務費+経費
※ここは工業簿記の勉強経験がないと、理解しづらい箇所かもしれないです。

難易度

★★★☆☆☆(C~C+ 普通~普通よりやや難しい)

合格基準点が7割固定ということもあり、回によって合格率の変動幅・難易度の差がそこそこ大きい試験です。

試験問題自体は平易なものが多いのですが、試験時間に比して計算問題の量が多いので、ある程度のスピードが求められます(知識問題、キャッシュフロー計算書、財務分析の定番問題などはサッと解けるレベルになるまで練習すること)。

この試験の難点は、公式過去問題集の解説があまり親切ではないので、勉強しづらいところです(苦笑)。
公式テキストの該当箇所を読めば理解できるのでしょうが、何かにつけていちいち公式テキストに飛ばなくてはいけないのは、時間も手間もかかって結構面倒くさかったです。

また、連結財務諸表・キャッシュフロー計算書・株主資本変動計算書などが出題されるので、最低でも日商簿記2級レベルの知識がないと、解説の意味が理解できないところが多くて、勉強するのがキツいかもしれないと感じました。

関連資格

◎銀行業務検定財務2・3級、◎建設業経理士1級(財務分析)、○日商簿記1・2級、○全経簿記上級、など

上にも書きましたが、教材の使い勝手を考慮すると、ビジ会2級を受験する前に、最低でも日商簿記2級レベルの基礎知識はあったほうがいいです。
最低でも日商簿記2級、できれば日商簿記1級・全経簿記上級・建設業経理士1級・銀行業務検定財務2級のうち、どれかに合格した後に受験することをオススメします。

というのは、簿記検定は受験者が多いので、スクール・通信の講座も豊富ですし、独学者向けのテキスト・問題集が充実しているのですが、この検定は公式モノしか選択肢がない(その上使いづらい)ので、簿記・財務系検定の初学者にとっては勉強がしにくく、余計な時間がかかってしまうからです。

※ちなみに、銀行業務検定財務2級・3級も、教材は公式モノ一択です。
ただ、銀検の過去問題集の解説は(ビジ会の公式問題集と比べると)回答に至る過程が割と詳しく書かれているので、財務分析の初学者であれば、銀行業務検定のほうが取っ付き易いと思います。

参考:試験・合格率データ

試験日:3月第2日曜日(1・2・3級実施)、9月第1日曜日(2・3級)
試験時間:2級10:00~ 1級・3級13:30~
1級・2級、2級・3級の併願可
受験料:1級10,800円 /2級6,480円 /3級4,320円

合格率データ
あらゆるビジネスパーソンの仕事に活きる!ビジネス会計検定試験

2017年9月3日実施
2級 申込者数(人)2,188 実受験者数(人)1,494 合格者数(人)449 合格率(%)30.1
3級 申込者数(人)4,439 実受験者数(人)3,581 合格者数(人)2,505 合格率(%)70.0

2017年3月12日実施
1級 申込者数(人)294 実受験者数(人)205 合格者数(人)33 合格率(%)16.1
2級 申込者数(人)2,084 実受験者数(人)1,498 合格者数(人)747 合格率(%)49.9
3級 申込者数(人)4,253 実受験者数(人)3,422 合格者数(人)2,235 合格率(%)65.3

2016年9月4日実施
2級 申込者数(人)2,011 実受験者数(人)1,390 合格者数(人)482 合格率(%)34.7
3級 申込者数(人)3,914 実受験者数(人)3,222 合格者数(人)1,705 合格率(%)52.9


TAC ビジネス会計検定試験®対策講座

コメント

  1. 寅さん より:

    miwaさん合格おめでとうございます。
    僕もビジネス会計検定3級合格しました。
    日商簿記3級で貸借対照表や損益計算書の意味がイマイチ分かってないまま受かってしまったので。
    今回のビジネス会計検定3級を受けて理解出来たような気がします。
    やってよかったです。
    2級も受けてみたいですけど、まずは日商簿記2級からかな。

    • miwa@管理人 より:

      > 寅さん
      ありがとうございます。
      寅さんも3級合格おめでとうございます。
      日商簿記だけだと、確かに財務諸表の知識が手薄になっちゃうんですよね…。
      日商簿記2級に合格できると、ビジ会だけでなく、他の資格試験(情報処理技術者とか)にも応用が効くようになるので、是非頑張って取得していただきたいと思います。お節介ですいません…。

  2. MT より:

    改めまして合格おめでとうございます。
    この検定試験にも興味はありますが、
    私は下位級から受験しないと気が済まないたちなので、
    おそらく3級から受験する確率が高いと思います。

    日本商工会議所の簿記の試験は、
    日程の調整がなかなかつかないので、
    最低限全国経理教育協会主催の簿記能力検定試験
    (最低でも3級、できれば2級)を
    取得してから再挑戦することになるかと思います。

    • miwa@管理人 より:

      >MTさん
      ありがとうございます。
      ビジ会3級を受けるのでしたら、やっぱり日商簿記3級レベルの実力はあったほうがいいと思います。
      そういう意味では、全経2級はいいチョイスだと思いますよ。
      簿記検定のような仕訳問題は出ないですけど、いかんせん公式モノの問題集が使いにくいので、解説の足りないところを自分で補って勉強していくとしたら、簿記の基礎知識がないと厳しい(理解するのに時間がかかってしまう)かなと感じました。
      あるいはビジ会の前に、銀行業務検定の財務3級を取るというのはどうですか?
      こちらも、財務諸表系問題と、財務分析問題がバランスよく出題されていますよ。

  3. いずみん より:

    お久しぶりです。

    さすがmiwaさんですね、着実に合格されるあたり素晴らしいです。
    私は会計的なもの苦手なんで尊敬しますよ。
    今までの受験されたものを見ても9割近くは合格されているので、短期間
    で要領良く記憶できるのはうらやましい限りです。

    私は今年は宅建だけに絞ってきたんで、ようやく今日試験終えてほっとして
    いますよ。絞っただけあって今回は36点は確保できそうです。三年越しで
    やっとというのは恥ずかしいですけど、まあ結果オーライってとこで(*^▽^*)

    ビジ法、FP、知財、宅建と一通り終わったんで、この上はなかなか目指すのが
    しんどいなぁって感じですよね(苦笑)

    基本は法律系を取りたいんですけど、社労士も行政書士もレベルが高いのと、
    膨大に時間がかかるので気力が続く自信がちょっと…多分独学では難しいでしょうから
    何かしらスクールで講座を受けないといけないんでしょうね。

    確かmiwaさん、独学で社労士合格(スゴイ)されてましたけど、相当しんどい感じのコメントされていた記憶があります。
    ※私も社労士は冷やかしで一度受けましたけど、確か5時間近く試験があって
    凄く疲れた記憶しかいないしー

    ってことは今年は申し込んでないけど、管理業務主任者あたりを来年受けるのが
    無難でしょうね(*’▽’) マン管は敬遠して

    • miwa@管理人 より:

      >いずみんさん
      お久しぶりですね~。
      受験したものが9割方?受かっているのは、昔のような無謀な受験をやめて、堅実路線(?)に切り替えたからですね。
      自分としては勝率は9割8分くらいまでに持って行きたいものです。
      宅建お疲れ様でした。
      自己採点で36点が確保できていそうなら、合格はほぼ間違いなしでしょうね。
      おめでとうございます。

      宅建も決して簡単ではないと思うんですが、それでも宅建(合格率15%)と行政書士・社労士クラス(合格率5~8%)の間には結構高い壁があると思います。
      自分としては、行書・社労士レベルの資格に合格するには、宅建の4~5倍の勉強が必要かなと思っています。
      口で言うのは簡単だけど、コレを本当に実行するのはなかな大変ですよ…。
      管理業務主任者であれば、宅建に合格できる実力があれば、宅建と同じくらい勉強すれば合格できると思います。ただ、設備系の問題がややマニアックなので、そこをどうやって攻略するか…がコツでしょうね(既に電気や水道、消防などの知識があると有利です)。あと簿記の仕訳も2問出るので、意外とこういう細かい問題で命拾いすることもあるし、逆に点数を落としてしまう人もいると思います。

      • いずみん より:

        確実にクリアできるように絞って9割以上を確保されてたんですね。
        時間は有限ですから、意味のあるチャレンジしたいですものね。

        行政書士、社労士レベルは一年単位でしっかりやらないと厳しそう。
        やはり管業が無難な次の一手とういう所でしょう(^-^)

        管業は以前一度受けて、あと1~2点で合格という感じでしたので、以前の
        記憶を再度掘り起こせば、労力的には効率がいいかも。

        もう一つ臨むとすれば、日商簿記あたりかな。3級から地道にというとこで
        しょうね。受験料も安価なのもよいので(#^.^#)

      • miwa@管理人 より:

        >いずみんさん
        1年中管理業務主任者の勉強をするのも、かえってダレるので、2月に日商簿記3級をやるのはどうでしょうか。今からやれば2級とダブルも狙えるかも?
        あとは設備系資格(消防設備士乙6とか)をちょこちょこっと。
        でもやりすぎると本命の勉強時間を圧迫するだろうから、そこらへんはほどほどに…。

  4. takataka1917 より:

    合格おめでとうございます。

    今は合格証書なのですね。ワタクシが受けたときは紙製のカードでした…

    今年、企業価値評価向上のための財務戦略エキスパートに受かったので、来年1級を受けようと思いますが、公式テキストが分かりにくいので、手持ちの財務分析と企業価値評価の基本書読んで、過去問を解こうかなと考えてます。

    またまた、私事で恐縮ですが、本日、今年の目玉である応用情報技術者試験受けました。

    午後試験の経営戦略では、財務戦略が頻出でございます。

    今回の試験では、該当投資案の選択理由の記述問題(構造的意思決定会計)が出題されましたが、難しいところを聞いているわけではないのに、どう書くか悩みました。

    いっぱい頑張ったんで、受かってるといいなと思ってます。

    • miwa@管理人 より:

      > takataka1917さん
      私も、最初はメンヘルと同じ紙製カードで来るんだとばっかり思っていました。
      だけど郵便受けをあけたら、A4の封筒が入っていてちょっとビックリ!
      でもこっちのほうがもらって嬉しいですよね。
      むしろメンヘルもこのタイプの合格証書にすりゃいいのに…大阪商工会議所は何を考えているのだろう(笑)
      応用情報お疲れ様です。
      構造的意思決定会計!想いっきり日商簿記1級ですやんw
      そういえば基本情報の時も、意思決定会計のお陰で合格したんだよな…。
      情報処理技術者試験は電卓を持ち込めないで、簿記検定に比べて計算の複雑な問題は出ないとはいえ、結構面倒くさかったです。
      合格しているといいですね。