第二種電気工事士試験対策(筆記・技能共通) 複線図は難しくない

二種電気工事士試験において、おそらく大多数の受験生が一度はひっかかるであろうヤマ場(だけど避けて通れない論点)は、「複線図」だと思います。

筆記試験では、複線図に関する問題は50問中3問程度なので(配線図問題で、リングスリーブの使用個数・コネクタの使用個数・心線の本数を数える問題がでます)、筆記試験の時点では複線図が書けなくても誤魔化しはききます。

ただ、技能試験では、複線図が自力で書けない人は、多分落ちます。

電気工事の現場の人はいちいち複線図なんぞ書いたりしないそうですが、複線図が書けないということはないはずです。「ある程度頭に入っているし、複線図なんてイチイチ書かなくてもちゃんと作業できる」から書かないのであって、最初から複線図の理解をすっ飛ばしてもいい、という意味ではないでしょう。

複線図は、最初は難しく感じるかもしれませんが、市販の技能試験対策のテキストに載っている「書き方のルール」に従って、候補問題13問題について繰り返し練習すれば、1~2日ですぐに書けるようになります。

そこで、27年度下期技能試験問題を参考に、私の複線図の書き方を再現してみます。

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※これはあくまで撮影用にかな~~り丁寧に書いています。実際はもっと雑に書いても全然かまいませんよ!とどのつまりは、作業している自分が、結線作業でミスしないよう、作業途中に確認できるものを書けばいいのです。

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1・単線図をみながら、同じ位置に器具を書く

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コンセントやスイッチは、記号ではなく、実態的に書くとわかりやすいとのことなので、スイッチやコンセントはそれっぽく書いていますw

2・電源からつながる白い線(接地側)は、電灯とコンセントにつなげる

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最初に、接地側の線(白)と、電灯(ランプレセプタクル・角型シーリング)・コンセントをつなげます。

このとき、白い線を点滅器(スイッチ)に直接つなげてはいけません!

3・電源からつながる黒い線(非接地側)は、点滅器(スイッチ)とコンセントにつなげる

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次は、非接地側の線(黒)と、スイッチ・コンセントをつなげます。

※今度は接地側の線とは逆に、電灯(ランプレセプタクル・角型シーリング)に直接つなげてはいけません。

4・対応する電灯と点滅器(スイッチ)をつなげる (イとイ、ロとロ、ハとハ)

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接地側の線・非接地側の線を書き終えたら、スイッチと電灯(この図では、イの角型シーリングと、イのスイッチ、ロのランプレセプタクルとロのスイッチ)をつなげます。

すみません、この段階で、スイッチの「イ」を書き忘れてることに気づきました(書き足しました)www

5・線の色をメモする(W=白、B=黒、R=赤、G=緑)

最初に電源からくる白線(W)を書き込みます。白とか黒って書くのも面倒なんで、Wと書いときます。

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次に電源からの黒線(B=black)を書き込みます。

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それ以外の線(スイッチと電灯をつなぐ線)は使っていない色を書けばOK
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ただし施工条件に電線の色の指定があった場合は、それに従ってください。

6・リングスリーブ刻印マーク・差込みコネクタ使用箇所をメモする。

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※特に、リングスリーブを使用するところと、差込コネクタを使用するところは、テキストの想定問題通りとは限らないことが多いので、作業するときにわかりやすいよう、必ずメモすること!

この図では省略しましたが、結線箇所の多い課題では、リングスリーブの結線箇所(●)には、中・小・○の刻印の目印以外にも、「小3」「○2」「中4」などと、スリーブに通す線の本数もセットでメモしていました。

7・施工上の注意事項を読みながら、特に気をつけるべきところをメモする

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スイッチが複数出題された場合(且つ連用枠の支給が1つしかなかった場合)の取付連用枠使用箇所、VVF1.6以外の線、PF管・ねじなし電線管・防護管の使用箇所なんかもメモしておくといいです。

1課題つにつき、3分以内を目標に!

以上の工程を、1課題あたり3分以内を目標に書けるように、繰り返し練習します。

13課題分について、この順番(ルーティン)どおりに書く練習を繰り返し、これにプラスして、3路・4路スイッチの回路と、パイロットランプ(常時点滅・同時点滅・異時点滅)を覚えたら、二種技能試験の複線図はバッチリです。

管理人は筆記試験受験時は複線図関係の問題(リングスリーブ・差込コネクタ・心線の数がそれぞれ1問ずつ出題される)は捨てていたのですが、筆記試験の前に、技能試験の候補問題について複線図を書く練習をしていたら、筆記試験の配線図問題でもちゃんと得点ができるようになることに気づきました。

後から筆記試験の問題を見直して、何でこんな問題が解けなかったのだろう…と思いましたもんw

なので、筆記試験前に時間的な余裕がある人は、筆記試験の前に技能試験対策用のテキストも購入し、候補問題の複線図を描く練習をしておくといいでしょう。そうすれば、筆記試験の複線図問題もきちんと得点源にできると思います。

ぶっちゃけ筆記試験の複線図の方が複雑なのですが、筆記試験対策用テキストや問題集の解説を読むだけでは、「どうしてこのような図になるのか?」と理解できない箇所が多いんですよね。でも、書き方のルールを知っていれば、筆記試験の配線図問題も、それほど怖くないはずです。

※参考・引用 ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格(2015年版) ~入門講習DVD付~ 書きこみ式 公表問題 複線図の練習帳

管理人はこの本の付録の複線図練習帳をコピーして、裏にある「3大原則」をメモして、その順番に線をなぞっていく練習をしながら覚えました。

コメント

  1. ピタヤ より:

    すごく勉強になります(*^○^)これで複線図はバッチリですヾ(●ω●)ノ

    • miwa@管理人 より:

      >ピタヤさん
      あざっす!複線図は「手に書く順番を覚えさせる」といいですよ。
      最初はテキストの例を見ながらでいいから、順番どおりに書くと覚えられます。

  2. わたる より:

    私は、毎日の生活で嫌なことがあったらみわ先輩のこのブログに来ます。不思議と元気が出るからです。頑張る人をみると自分も頑張ろうと思うからかもしれません。こういう難しい内容の記事だとよりそういう気持ちになりますよ。

    • miwa@管理人 より:

      >わたるさん
      それはそれは。
      この記事の複線図は、目で見ていると何のことだかわからないけど、手を動かしながらかいてみると、意外と難しくないです。

  3. 受験生A より:

    私は今春受けます。
    独学ですと「今更受けても」と投げやりになってしまいますので、
    学科から講習会を受けます。
    4月は東京都働くネットの学科講習会を受け、
    GWは複線図を習得。
    5月に技能講習会を受けます。(抽選に通ったら)

  4. 受験生A より:

    東京働くネットの学科講習会のテキストを購入しました。
    第二種電気工事士筆記完全マスター(オーム社)です。
    黒本でもなく、すぃーとでもありません。
    この2種類の本と違って、インパクトも工夫も見当たりません。
    でも、この本がいいんだと思って心中する覚悟で頑張ります。

    • miwa@管理人 より:

      >受験生Aさん
      どっちも講習を申し込んだんですね!
      そういえば学科も講習会がありましたね。
      技能は比較的倍率が高い(2倍くらい?)ですが、学科のほうはさほど倍率が高くないはずです。
      学科のオーム本は見たことが無いのでわかりませんが、とりあえずはオーム本である程度勉強してみればいいと思います。
      オーム本が使いにくかったら、すぃーっとの過去問を使って繰り返し勉強するのがいいかと。

  5. 甲種危険人物 より:

    miwaさん、こんにちは。
    今日は公休日なので、平日の昼間から書き込んでます。w

    技能試験はやっぱり複線図が基本ですね。まずはこれが書けるようになることと、工具の使い方を覚えることからスタートですから。
    私はどの課題も、少なくとも5周以上は練習してきたので、4周目あたりから複線図を紙に書かなくても、課題の施工ができるようになります。その頃には、頭の中で複線図がイメージできてしまうんですよね。
    でも、それに至るまでは、キッチリと複線図の書き方を覚えて、自力で図を書けるようになることが肝心ですね。複線図が自力で書けないことには、どんなに自己流で施工しても、課題を完成させることはまず無理だと言えます。
    複線図の書き方として、miwaさんの手書きの複線図のアップとその説明が、いろいろな書籍・サイト・ブログ等にも劣らない程、その手順が非常に判りやすくて良い記事です。このような記事は理解しないとなかなか書けませんから、miwaさんも複線図をしっかり学んできたんだな、とよく伝わりますよ。

    P.S.今日あたりから、東京でもそろそろ免状が届く頃では?その記事も楽しみですね。w

    • miwa@管理人 より:

      >甲種危険人物さん

      免状発送日は2/22となっていたので、無事免状をうけとりましたよ。

      作業に慣れてくると、いちいち書かなくても頭で複線図のイメージができるようになりますが、そうなるまではやっぱりある程度練習が必要なんですよね。
      書き方のルールが身につけば、多少施工条件に捻りがきいても怖くないです。
      逆に丸暗記でやろうとすると、本番で少しでも条件が捻られると、途端に対応できなくなりそうです。
      複線図のポイントは、器具の配置→白線(接地側)→黒線(非接地側)→スイッチからの返り線→結線・線種・線の太さなどのメモ の順番で書いていくということでしょうね。
      講習1日目の時は書き方が全くわからず、その後に丸1日かけて練習帳をコピーして何回も繰り返し書いているうちに覚えてしまいました。

  6. 受験生A より:

    複線図3分。早い。ちょっと練習しても4分台です。
    凄い。
    miwaさんは他試験とパラでやっていた、また講習会後1,2週間で本番を迎えたことも考えると、
    こんなにいろいろ個別練習のかねて出来るとはすごいことだと思います。
    集中力、実行する量、質(3種の点灯、点滅)が段違いですね。

    • miwa@管理人 より:

      >受験生Aさん
      複線図は、書き方を覚えるまでは「接地(白)・コンセント&電灯→非接地(黒)・コンセント・スイッチ→返り線・スイッチ・電灯」を余白にメモしてました。
      余計なことを考えると間違えるので、とにかくこの順番どおりに書くことをインプットする感じです。
      あと3路スイッチも、とりあえず0に黒線、あとは1と1、3と3でつなぐと決めていました(施工条件での指定があればそれに従いますが、なければできるだけそろえたほうがミスしないから)

  7. 愛タン より:

    愛タンですよ。
    接地側(白)を抵抗(器具)とコンセント、非接地(黒)をスイッチとコンセント、って最初に言われましたけど、ピンと来なかったですね。繰り返し複線図書いてる内に接地側をランプに繋いで~の順でしか書けなくなってましたが(笑)。
    3路スイッチもmiwaさんの仰る通り、番号で決め打ちしてしまった方が間違いは減りますね。出来るだけ電線の結線は同じ色で繋がるように作るのが基本ですので。

    抵抗側に接地側、スイッチ側に非接地を接続するのはスイッチ開放(OFF時)にランプなどの抵抗の金属部分などに触れて短絡しても抵抗側に接地側が接続されていれば感電しないから、と教わりました。シーケンス図に書いてみるとなるほどな~って理解できたのはちょっと後でしたね。

    • miwa@管理人 より:

      >愛タンさん
      筆記試験の時は、複線図の理屈が全くもって理解できなかったです(汗)
      (だから筆記試験の複線図問題は全部捨ててました。カンで1問当たってラッキー。)
      自分で手で書いてみて、うっすらわかってきたかなという感じ?
      試験的には、特に指示がなければどの色でつないでもいいとは聞きますが、それだと見直しのときに混乱してしまいそうだったので、できるだけ同じ色同士でつなぐようにしてました。

  8. 愛タン より:

    追記しますね。

    http://sapporohokuei.sakura.ne.jp/sblo_files/sapporohokuei/image/1A1A1A1A1A5B1A7D.jpg

    下側が接地側、上側が非接地です。
    内容はどーでもいいのですが、非接地側に電圧がかかっていて感電します。
    スイッチが開放(OFF)されていればその下の抵抗の導通部分(例えばレセプタクルの電球を外してあってそこを手で短絡させたり)に触れても電圧はかからず安全だとわかります。
    もし逆にスイッチが下側にあって非接地側すぐに抵抗がついていたら、スイッチのオン・オフ問わず感電します。

    これが接地側に抵抗をつなぐ理由です。